川のほとり

動かざること山の如し。こうして夜の底で精神集中し、わずかな生命反応を探っていると、降霊でもしてるような気持ちになってくる(笑) でも耳をすまして聞かないと、自分の声が聞こえない。
川のほとりで彼は瞳孔が開いて固まっている。
無理もない。慰めの言葉もない。
冷たい背中をさすりながら、横で黙っている。
まあ君はしばらく休んでなさい。
代理の僕はわりと元気だ。