2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

タワー

タワーの頂上からは海が見えた。 久しぶりの空だった。 タワーの途中までは水に浸かっている。悲しみの海。 新鮮な空気を吸い、両鼻が通る。 羽がぴんと伸びる。 しかしタワーのてっぺんに君はいない。 懊悩の海の中には君の幻がいる。 そう幻でさえ。 でも…

正式解答

正式な解答はある。誰が見ても正しい、菓子折りつき熨斗つき解答。 でも簡単にはがんじえない。そのギャップ。そこがロマンという感じもする。 そここそを主張すべき、とも感じる。 巨大な空白と戦うのみ。 きっと埋めるものを見つけよう。

草木の露

手を振り見送る儚さよ。 でもそれは砂漠の中ではとても大きく。

小さな狭い範囲での整。そこで安定してみる。 後悔は自分への甘やかしを含むと言う。なるほど。 そこでできることはそろそろないような気もする。 相互作用的なものは得た気がするけど。 そろそろと動いて見てもいいし、固まるまで落ち着いて待つのもいいか。…

重さ

重さ。 そう、重さが足りない。 砂袋のような重さ。

責任

最近投げやりだよなぁと思ってたら、ふとこの言葉が飛び込んできた。 責任。なるほど、ここしばらく縁のなかった言葉である。義務、というのはあったけど。 ある種の責任というのはあるんだろうな。 ちょっとした戦力。

豊穣な生活

豊穣な日々を送るうちに、薄皮がむけるように自分を取り戻していく。 でも正常に戻るにつれて、事の判断の確かさも復活していく。 むしろそれを避けるために飛ばした節もある。 こういう時、いつも何かを残してきた気持ちになる。 やっぱり負けたのが悔しい…

In the dream

思い出は固着せず、いい方向に変わることもある。 とてもいい夢をみる。 幻でもいいか、と思う。

引きずる

いろんな過去を、結婚式の車のカンカラのように引きずっている。忘れ去るということはなかなかできない。そこに何か納得の行かない事があるならば。一時忘れ去るということはできる。でもずっと忘れ去るということはできない。多分、それは理論的に納得の行…

外は凄い雨だった。夏のスコール。どちらかというと気持ちがいい。 そんな雨には構わず、安全地帯のような暗い部屋で小柄な白い体を抱いていると、どこか違う世界にいるようだった。 そして雷が鳴る。 彼女が身をすくませる。 「雷、怖いんだ?」 「うん」 …