実体のなさ

朝起きた時などに、惑う事がある。
実体のなさに。意味のなさに。

多分、意味はけして開かない金庫の中にある。
それは遠い島にあって、船も出ていない。
そんなところに封印されている。

でも欠片は残っている。
エネルギーの法則ほど厳密ではないのだろう。
実体のいくつかは過去にあるとしても、まだここにも何かある。
何かが。