逢魔が時。エアポケットのようなそれはしばしば目の前に唐突に現れる。
確率的に言って、それは起こりうることだろうけど、ここまで魔に会うと、なんらかの有意性があるように思える。圧的なもの? 魔は外圧の一種で、弱圧のところに差してくるのではないだろうか。
多分、生に対する執着心のようなものが強圧につながるような気がする。
執着心がない心を魔は狙いすまして刺してくる。理屈はかなり不明ながらもそういう結果はあるっぽい。


ただ、そうやって失ったものにとらわれるのは良くないだろう。過去を惜しむ心は今を逃す。
脱線した心を元の軌道に乗せていくのが良さそうだ。今をベストにしていくのがトータル的に一番効率的だろう。