あえて苦しい方に

日だまりの中に寝ころびながら、このまま穏やかに滅びていくのもありかと思う。
自分の中の大勢が賛成している気配がある。アゴにいいのをもらい、寝ころんだままカウントを聞きたい気分。
確かに大儀として感じられるものもない。大事なものは既に過去の中だ。
それでも1〜2%の自分が声を上げる。
まだ見てないものがあるんじゃないか、と。
そっちに行くのは苦しい道だ。
裏切り、痛み、傷、報われぬ努力、嘲笑、みっともなさ、そういうのがゴロゴロしてる。
それでもそちらはまだ未確認だ。
滅びは既に内容が見えている。
しかし苦しい道には何か別のものがあるかもしれない。
アンノウンなもの。
するとやはり苦しい方に行ってみるのが正解という気がする。
ヒーヒー言いながら足掻いてみるのがなんとなく進む道と見える。