王の帰還

長々と統治者のいない城だった。
あるべきものがあるべき所に収まる。
しかし王がいないことで、忘れていられることもあった。
そこは耐えるしかないんだろう。
王がいないと言うことは生きていないのと同じであり。
しかし死んでいると苦しくないのであり。
長らく地獄の夢を見ている。