北海道の思い出

ちょっとばかし、北海道に行っていた。札幌である。エアドゥという飛行機を使い、千歳からエアライナーで札幌へ。
札幌は北大受験以来、何度か来ている。いろいろと思い出深い街なのだ。
雪はまだ本格的には降っておらず、地面が見える。しかし、気温は零下。「味の時計台ラーメン」を横目に見つつ、ホテルを目指す。ちなみに「味の時計台ラーメン」はさほどおいしくない。
札幌は碁盤目状に区切られた街で、北がどっちかさえわかっていれば迷いにくい。途中、テレビ塔の下のゲームセンターに立ち寄る。懐かしくて目が潤む。あの時は受験よりももっと大きな問題を抱えていたっけ。若かったので傷心の具合もタダモノではなかった。
やがてホテルに到着。「旅の宿」でネット予約していったから1万円のホテルが500円で宿泊可能。フロントの女の子がなかなか可愛く、名前が「ユミヨシさん」だったらいいのにと思いながらプレートを見たら河田さんだった。残念ながらドルフィンホテルではなかったようである。(わかるのはハルキストだけですね(笑))
さて、札幌といえばススキノである!といっても今は食うのが楽しいので、味噌カツ定食や、けやきラーメン、カニ食い放題などに特攻する。もううまいったらない!至福。北海道は食にあり。釧路の和商市場にも行きたいなぁ、また。
そして満腹と酔いを抱えつつ、某所の池へ。10代の頃、身投げしようかと考えたが、足をつけてみてあまりの冷たさにやめたといういわく付の池だったりする(笑) そんな時代もあったねと〜
そして池の縁に立って、昔好きだった女の子のことを考えてみる。残念ながら今でも好きだった。
ブルーハーツの歌に「あきらめられぬものがあるなら、あきらめきれぬとあきらめる」という歌詞があるけど、そういう感じである。いささか静かな気持ちには変わっているが、その信頼は変わらない。
もう会うこともないだろうけど、その時一緒に過ごしたことや、気持ちが通ったことは心の中でずっと強みになっている。それだけになくした哀しみも大きかったのだけど・・。
そこに置いたままの半分に別れを告げ、再び帰途へ。
羽の下で小さくなって行く北海道を見るとやはり寂しい気持ちになった。あそこには私とは別に暮らす私がいる。それはずっと夢の中で。
彼の気持ちはかなえてやりたかったな。

日記才人投票