GWのしめくくり。道玄坂の一戦!

まずは昨日のこと。ドアを開けると風の強い荒天で、朝11時に起床した私は下北沢へと向かった。おしいしラーメン屋があるという情報を得、ご案内してくれる方とリッチな昼食としゃれこんだのである。下北沢は雑貨の商店街という感じで買い物が楽しそうな街。ラーメンと餃子に舌鼓を打った後、ベトナムコーヒーなるものを飲んで気持ちのよい人と気持ちのよい午後を過ごす。
ありがとうございました!(^^)
んで、今日は仕事しつつ「もう終わりだね〜」とオフコースを口ずさんでいたら、如何ともしがたい衝動が来た(笑) 一昨日は純情だった私が、なぜか今日は狼の風味。そういえばGWは毎日いい天気だったし、いろいろとたまる物がある。 こんな時、誰を呼んでみるべきか? 体力も時間もある。そうだ、あの子がいいと携帯のメモリーを繰りも女ウルフに電話(笑) いつだったか日記に書いたことのある性豪である。やはりここはGWのしめくくりに一丁燃えてみるか?
電話したところ、運良く彼女はいて、夜ならなんとか暇であるとのこと。ラッキー!!
夜、渋谷。久々に見る彼女は元気そうだった。肌のつやがすごくいい。20代前半の体力が満ち満ちており、ラオウのような赤いオーラが輝いている。酒を飲んだり、ダーツをしたりしつつも、雰囲気は盛り上がっていく。心得たもので彼女は大きく胸の開いた服を着ており、谷間がまぶしい。肌寒い夜でも私の体はもはやスチームボーイと化していた。ムードに乗せて当然のごとく道玄坂へ。
ホテル街はGWの名残を残すがごとくやはり混んでおり、カップルがウヨウヨしている。そしてなんとなく目に付いた小奇麗なところへチェックイン。205号室のドアをカチャリと閉める。昔、友達に「鍵を閉める瞬間が一番コーフンする」と聞いて不思議に思っていたが、今では私もこの瞬間が好きになってきている。もう逃げられないぜ、フッフッフ。しかし、逃げられないのは私の方であったことをこの後、思い知らされることになるのだが…。
とりあえず汗をかいてたのでシャワーをシャワシャワと浴びて、出てみると、部屋は暗くなっていた。
暗闇の中に黄色い光がピカリと二つ。
(あれは豹? 豹がいる!)
それはブラジル人が初めて目撃したコンデ・コマこと前田光世のように強力な殺気を秘めていた。ここは富士サファリパーク? 彼女は酒も程よくまわり、やる気満々の気配。
しかし、私とてこの連休でありあまるエネルギーを充電している。いつぞやの仇をとってやるぞ! 後にも先にもベッドの上で「もう参ッタ」と言わされたのは彼女のみである。そうそう、報告しておかなければならないが、あれから何度か再戦を挑んだものの、結局勝てず、電池が入ったツールを使用して、ようやく引き分けに持ち込んだくらいである。
ともかく今日は生身で勝負。四角いジャングルの中に猛然と飛び込んでいった。行くぜ!
まずはがっちり組んで、いろいろ技を繰り出してると、なんと彼女はいきなりイッてしまった。わずか数分である。
「どうしたの?」と聞くと「今日は感じすぎるみたい」とのこと。(なにやら、R指定になってきましたが(笑))
ともかく、それは好都合。まずは最初にイかせまくれば俺の勝ちじゃないか、と猛然と攻め立てる。宝剣エクスカリバーよ折れろとスペシャローリングサンダー(1秒間に5連打)をかましつつ、何度かフォールを奪った。グレコローマンスタイルで言えばバックを取る攻撃が効果的だ。
しかし、さすがは女ウルフ、イけばイくほど強くなって立ち上がってくる。ゾンビのように。そうだ、そうだった、やつにはこれがある! 私はジョーに対するホセメンドーサのような気持ちになった。やつは、やつは死ぬのが怖くないのかっ!? 
もちろん怖くなかったようで、ついに69の体制から一本取られる。ああ、エスカップ飲みてえ。男には数の限界があるので、なるべくフォールを奪われたくなかったのだが…。不覚ッ!
ラウンド間の休憩で曰く、彼女はちょっとつきあっていたオトコと別れ、寂しい思いをしているとのこと。ふと思いついて「二十歳くらいの男を紹介したろかー」と言ってみると、大ノリ気で「ほんとに?」と目を輝かせる。あのモテない君にも春があってもいいだろう。いい奴なんだし…と、友達の若い男が浮かんだのである。しかし、期待させてもなんなので「でも多分、そいつ童貞やと思うけど…」と付け足した。
すると「いろいろ教えてあげられるのね♪」と彼女はニンマリ。おいおい、君に教えられたら、スルメのようにされて二度と女の子とHしたくなくなる可能性があるのでは…。ヤブヘビか!?
さて、インターバルが終わり、次のラウンド。…と思ったら彼女が「ゴムをベッドの隙間に落とした」と言い出した。覗いてみても見えないし、ベッドは重くて動かせない。まあそういうことなら、今日は軽めで終了もいいかな、明日も仕事だし…と思ったら彼女は素早く受話器を上げてフロントにコールしていた。
「ゴムプリーズ♪」と。
しかも、「4つ」とか言ってる。4つ? フォーですか? ドロフォーですか?? 多すぎやしませんか?(;´`)
即座にゴムがフロントからやってきて、再び夜の競技場へと駆り立てられる。彼女は調子が出てきたようで、技が入念になってくる。こちらも負けてはならじと、左手がしびれるくらい刻んだビート。イングウェイもかくやとライトハンドも駆使してイってもらうのだけど、何度でも立ち上がってくる。連邦のモビルスーツは化け物か! お魚マシーンと化した彼女は楽しそうで、ますます顔のツヤが良くなってくる。体まで汗でキラキラと黄金のように輝いてきた。フェロモンのウェーブが押し寄せる。私は残玉数も残り少ないことだし、なるべく「命を大事に」で行こうとしてたんだけど、敵攻撃苛烈にて再び沈没。腰ぬけるー!(;´`) そしてさらにベッドの上で仰向けにダウンしていると、テンカウントもしないうちに彼女がヒラリとまたがってきた。しまった、マウントポジションを取られた! 硬さの残るうちに再び無理やり立ち上がらされた私のリトルウルフ君は、有無を言わさず上からかぶせられて、ガードポジションが取れない。くううっ、この感触! 心理的な防御として、研オナコや曙のことを考えてみたが、まるでダメ。ひいいいっ!タップしても許してくれない。3Dで8の字に高速に動く腰。しかもこんな性豪なのに顔がロリ&美乳なのでついつい反応してしまう悲しい私。
「やっぱり高橋さんだと思いっきりできるね」と言う彼女の元気玉、おまえの元気をオラにくれと吸われる私のエネルギー(;´`) 我がエクスカリバーが都コンブになっちまうよっ!
きっちりと4つのゴムを使い切られ、頭の中がダルーンとなってギブアップ。
無念だ…! 彼女は何度イかせても少林寺木人拳のように無敵。今日はいつもより多めにイかせたのだけど、効き目なし。強い! 俺は君の前ではハルウララだっ!
「もうちょっとゴム頼む?」
と聞く彼女に、そんなゴムリをおっしゃられては死ぬと思いつつ、
「残念だけど、もうすぐ終電だし…」
とかろうじて虚勢を張って、アフターワークでクールダウン。添い寝しながら、あどけない笑顔に指を触れてみる。そして、わりと好きかもな、と思う。やはり好きな女と寝てる時が一番幸せだよなとつくづく思う。
でも彼女は内側に刀を持っている。余人の計り知れない世界がある。孤高と荒野の匂いがする。彼女なりの地の果て。優しさを撥ねつけるような部分がある。それは多分、私と相容れない部分。一人で歩き続けるのに少し疲れた時だけに、私のような男を必要とするのかもしれない。だから定期的には会わないし、会うべき時というのがある気がする。
彼女がベッドの上で後ろ向けに膝立ち、流れるような栗色の髪が色白の尻の上にわずかに届き、脇からは重そうな胸の片鱗がのぞいた。背筋はまっすぐだ。そして気持ち良さそうに伸びをした。若くて白い狼だな、と思った。
「あれ? 高橋さん、また元気になってる!」
「あはは、世界の中心で愛を叫んでるのかも」
「これが高橋さんの中心ね」
そういうと一瞬、彼女は腰を沈めた。スッと生の暖かい感触が伝わり、キュッとしたと思ったら、再びそれは去っていった。ちょっと切なかった。
「シャワー浴びるね」
と彼女は浴室に消えていく。なんとなく名残惜しかったので私はそのまま服を着た。
外に出ると、渋谷の夜は深まっていた。彼女の目はキラキラと輝いていた。まるでおろしたての新品のようにさっぱりとしている。私も妙に腰が軽かった。GWの最後にふさわしい熱戦、か。
「じゃあ」
「じゃあね」
お互いになんとなくそう言って笑顔になり、ハチ公前広場で別れる。彼女は背を伸ばし、しなやかな足取りで雑踏の中へとまぎれていく。
いつものように、彼女は一度も振り向かず、元気に去っていった。

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