月を見ていた。
月は時々慰めてくれた。
月の上に太陽がいた。
月の気持ちさえ半分しかわからないのに、
太陽の気持ちなどわかるはずもなかった。
月は太陽で輝いていた。
地面で僕は月に照らされていた。

月を太陽から奪いたいと思った。
でも太陽の法則はあまりにも広大だった。
やがて月は欠け、
地面は冷たくなる。