鎖をゆるめる

不必要なまでに縛めた鎖。
それで押さえつけられるのは一定期間だけだ。
ちっぽけな記憶が僕を揺さぶる。
そして怒りの兆しが見える。
消し去ろうとする存在と生きようとする存在。
答えは案外絶望の中にある。
生身で触れば傷もつく。
けれど生身でなければ全てが失われる。