閉じた輪を切る力

しばしば、下降スパイラルというか、一つがダメなことによって次々と他のものもダメになる悪循環がある。
そういう輪を断ち切るのはなかなか難しい。なんせ脱出口のない状況というのはやる気と自信を奪われるので流されるままになってしまうことも多いし、時間を失っていく事がまた失意に拍車をかけたりするからだ。
そういう時は断固たる意志で黙々と違うことをするか、怒りを呼び起こして暴れ回るかだ。絡みついた蜘蛛の糸のようなのを断ち切らなければ、本当に終わってしまう。意味なんて考えず、ひたすら脱出口へ走るのみ。
何が本来の自分を隠蔽してるのか。それは思い出であったり、打撃であったり、勘違いであったりするけど、本来の自分というものは死ぬものではない。走ることによって、隠蔽しているものが少しずつ剥がれていく。
全てを失ったとしてもまだ未来が残っている。