心は辺境にあり

感情は消えるわけでなく、気づけなくなってるだけである。
日常から離れ、過去のどこかに置いて来ている。
例えば哀しい思い出のある辺境のどこか。
死んだ犬が生き返らないように、そこに立ち尽くしても意味はない。
しかし気持ちは意味など感じない。
ただそこにいるだけ。
そんな自分にふと出会ってしまったら、自分がほんとは死んでない事がわかる。
心が帰ってくるかどうかはなんともわからないけど、とりあえず死んでしまったわけではない。