テーブルにチップ

中身がない。
いや、多分あるんだけど、どこかに隠れている。自分に忠実にいると気づく何か。
まあしかし、方法はわかっている。匍匐前進でも着実に進むしかないだろう。
ふと帰り道に思う。こういう俺ではむべなるかな、と。
利己的なのだろう、きっと。
乾きすぎている。


それでもテーブルに一枚か二枚かのチップは置けるようになった。
わずかな掛け金。
でも戦えるということが大事だ。
たまねぎスライスのようなうすい存在。
でも存在している。
少しずつ見て、かためていけばいいだろう。
泣いても歯軋りしても、栄光のために。