ありがとう

愛情はなかなか消えないものだ。
腹の辺りにふつふつと残る。
それは特に消す必要はないのかもしれないけど、すがるものでもない。


いくつかは上書きされる。
まだあるなと思う。
贅肉をそぎ落として、自分が直線に近づく。自分の直線さによって、また新たなものが始まるのだろう。
淋しく寒くはあるけど、それが真実。
常に真実に沿う。
戻れない、記憶の中の暖かい場所。
むしろ「ありがとう」という感じなのかもしれない。
悪かったなとも思う。
それは既に終わっている。
冬の雪が静かに積もっている。