イラ米戦争について中国人と語る

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イラクに対するアメリカの攻撃はほぼ確定的みたいだけど、このことに関しては、私は攻撃するべきではないが、イラクイラクで悪いところがあると思っている。まあ日本人の平均的な考えかなと思う。アメリカは多分イラクがアルカイーダ等のテロ支援国であることと、石油資源が目的といったとこだろう。特にテロはやられた本人にしかその悔しさはわからないのかもしれない。日本が原爆を落とされたように。今回の戦争では客観的に見て、アメリカが攻撃する動機がひどく弱い気がするんだけど、まあ復讐というのが一番の理由ではないだろうか。

ちょっと今日書こうとしている内容とはそれるけど、今回の件はやはりアメリカの私事であって、国連とかはあんまり関係ないのかもしれない。あの9/11に貿易センターにはたくさんの外国人(日本人を含む)がいて犠牲となったが、それを悲しんでいるのは遺族と国際感覚の優れた少々の人たちだけであって、実際に自分の問題として捕らえたのはアメリカのみであったと考えることができそうな気がする。
私事に対して協力しろと言われたって他国は反対するだろう。言ってみれば警察の民事不介入みたいな状況なのに、無理やり警察の協力を得ようとしているといった図式なんじゃないだろうか。

この問題を考えるに当たって、バイト先にいる中国人の留学大学院生K君と議論してみた。何か物事を考えるのにはキワの視点というのは有効なデータであって、K君は見た目は日本人と似てるものの、育った場所も教育も違う。全く違った視点を聞いてみようと思ったのである。

高橋「K君、今度のイラ米戦争はどうよ?」
K君「同情しますね」
高橋「どっちに?」
K君「イラクに」
高橋「だってイラクは殺人兵器を持ってるじゃん」
K君「自分を守るためだからいいんです」
高橋「けど、イラクは独裁主義だしね」
K君「実際には主義による差なんてほとんどありませんよ。マルクス社会主義だって理想的ですし。」

と、ここで、マルクス主義と民主主義、福祉、宗教について語り合うんだけど割愛。(ここに右翼思想でエロ弁護士の卵、M君が加わるとさらに面白かったんだけど、残念ながら不在だった。彼はK君に対して靖国問題の決着をつけたがっているのだが、それはまた別の機会に。)

高橋「でも確かにアメリカは石油とか兵器産業の利権には目がくらんでいると思うけどね」
K君「そうですね。あとイスラエルアメリカの仲間なので、イラクアメリカに対して敵対するのは当然です。イラクは強いですよ。簡単にアメリカは勝てません。それにブッシュは頭が悪いです。」

まあそんなわけで、ブッシュがアホだという認識はやはり一緒だったけど、中国の考え方を聞いてみると、自分がやはりある程度はアメリカの洗脳を受けているんだなということがわかる。なんとなくイラクが悪いんだと思ってしまっている。独裁主義=悪、と思ってしまっている。例えそうだとしてもきちんと自前の頭で検証しておかないといけないだろう。

でも中国という国はいろいろ聞いてみると面白い。なんでも56の民族がいて独立問題でもいろいろと悩んでいるそうだ。聖徳太子の時代から中国と敵対するというのが日本の基本政策なんだけど、もうちょっとアジアも知っておく必要がありそうである。例えば日本と中国で協力してアメリカに圧力をかける、とか。日本は一国では小さいし資源も無いが、それを補う協力国がいれば相当力を発揮すると思う。中国人は14億人いる。地球上の6人に1人は中国人なのだ。

そんなわけで、イラ米戦争をアジア的に見つめてみると、まずアメリカはアジアより面積が小さいことに気づく。ハイテク兵器があるとは言え、そんなに好き放題させることもない。ましてやセコセコと戦費を調達してやる必要も無い。むしろ石油利権をコントロールされないために、イラクに対して攻撃させない方が有利な気がする。日本人はアメリカが超強大と思いすぎてるのではないか。野球のレベルだってそんなに変わらないんだし、対等だと思っていい。

でもまあ、「日本は拉致のことばかり気にして大局を見てない」とかK君に言われるとやはりムッとするわけで、中国人の気の使わなさにもハラが立ってしまうのであるが・・。

しかし、アメリカが「国連決議に従わない」という理由でイラクを攻撃するならば、国連決議を無視してイラクを攻撃するアメリカを誰が裁くのだろうか?

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