許すと言って欲しかった / 真実を知る / あがり症を克服する方法

あれは7月の初旬。彼女に電話して詫びた。彼女は怒っていなかった。
しかし、その時点でそれらは全て過去で。
私はそこから一歩も動いていなかったが、彼女は既に動いていた。
自分の手の中から貴重な物が失われていた。
彼女は怒っていなかった。しかしそこからやり直すことはできなかった。それは既に失われていた。
ただ、許すと言って欲しかったのだろう。
たとえ別れた悲しみをごまかすために罪悪感を背負っていたとしても。

その夏、私は行き場を失っていた。
そしてそれを見つけるためには、10年を待たねばならなかった。

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真実というのは時に凶暴なもので、知らない方がよかったということもある。例えばガンの告知とかでは、大抵本当のことを言って欲しいと皆言うが、実際言われるとそれは相当ショックだろうし、告知しないというのも十分選択肢にありえると思う。
ともかく、先日、自分を客観的に見ると言うか、えこひいきなしで観察してみると、どうやら私という人間はほんとにたいしたことがないということがわかった。なんとなく「王の陥落」という日記を書いた時から気づき始めてたけど。いやーほんとつまんないし、野暮だし、アホだし、いいとこなし。
自分についてのその真実を知ってしまったのはほんとにショックだった。まあいろいろと辛いことがあっても俺はほんとは凄いんだーとか思ってたし。
ところが全然凄くなかった(笑) そりゃああんまり好かれないわけだ。現実とのギャップに気づいていなかったんだねぃ。

でもまあ、凄くなる必要もないわけだけど。
あんまり知りたくない真実だったな。

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自分は少しあがり症で悩んでいたんだけど。
それを克服する方法に気づいた。っていうか、ほんとは克服すると言うよりは、別にあがったっていいじゃん、という事に気づいただけであるが(笑)
あがっていようとあがっていまいと俺はたいした人間じゃないのでどっちでもいいのである。
そんなわけでえらく楽になったけど、こんなのでいいのかなぁ?(笑)
まあ悩む価値があるほど俺は立派な人間じゃないんでいいけど。
やれることだけ地味にやっていようと思った次第。

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