いい人でいるのは苦労する

いい人というのはなるべくしてなるものであって、そんなに簡単にサクサクと断れたら苦労しない。いい人が断るときは真っ向から一刀両断である。それとなくかわすということができない。そして断った後は罪悪感に炙られ、仲直りもできやしない。会社でトラブった時は、我慢するか、やめるかしか選択ができない。
哀れな人種である。
いい人というのは外見やしゃべり方ですぐそれとわかるし、なめられやすい。いい人は生まれながらに差別される。好きな人からフられる時だけ、「いい人なんだけど・・・」とおざなりに誉められるだけである。
いい人である状態というのはガンである。病気と言ってもいい。「いい」という言葉だけが良くて、実際は被差別人間なのである。虐げられる人間なのである。人のために苦労しても感謝などされない。いいことなんて一つもない。
それでも「いい人」というのは生産されつづける。そして人より多めに仕事を与えられたり、貧乏クジを引かされたり、誰かのストレスのはけ口となる。
いい人。
俺はいい人であることに本当に疲れた。好きでいい人になってるわけじゃない。でもいい人であることをやめられないのだ。俺がいい人だからである。

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