ホットケーキ? / 精神病と喘息は似ている

ある女の子に手料理の昼ご飯を食べさせてもらった。
「私、ホットケーキが得意なんだ!」
「へぇー、そりゃ楽しみだ。オレ、ホットケーキ好きなんだよね」
私はデニーズブレックファーストでも朝マックでも必ずホットケーキを食べる人。あのこんがりキツネ色にバター&シロップ。食欲をそそるではないか。
「私のはね、ホットケーキミックスじゃないのよ。粉から作るの」
と言われるが、よく違いがわからない。でもホットケーキならそれでいいじゃないか、とのんびりと待つ。
やがて彼女は大きな皿を持ってきた。
「はい、できたよ」
私は空腹をかかえて皿を覗き込んだ。
「・・・? これ、は?」
そこには白い物体が乗っていた。これがホットケーキ?いや、それはむしろ梅田地下阪神デパートの「イカ焼き」といっていいほどの白さだった。しかも食べてみたら味がほとんどない。
「あのー、バターとシロップある?」
「あるけど・・」
それらをつけたらようやく味がした。
「うん、うまいね。物凄くうまい!」
「・・・。高橋さんって表情にすぐ出るよね(;o⊂)」
「いや、ほんとだって!まいうーまいうー!」
とあたふたと業界用語を連発する私(笑)
彼女もようやく立ち直って、言った。
「あ!ぶどうあるよ!食べる?」
「食べるとも!」
出てきたのは小さい巨峰のようなブドウだった。
食べてみる。
(酸っぱい・・・(-_-;))
しかも、種がたくさん入っていて食べにくい。
「あれ、これってワインを作る用のブドウかしら・・。酸っぱいね。ゴメンね(泣)」
「いや、うまいよ!まいうーまいうー!酸っぱいのが季節に合うよね・・」
私は嘘も下手ならフォローも下手だということがよくわかった(;´`)



話は全然変わるけど。
知り合いにちょっと精神の病を持っている人がいる。
その人は特に不幸というわけでもなく、収入もあり、何一つ不自由なく生活を送っている。
しかし、その発作に襲われると沈むのである。
その話をいろいろと聞いてると、どうやら精神病というのは、制御できない独立した病のようなものなんだなと思った。今までは精神病というのは気の持ちようでなんとかなると思っていたけど、そういうものでもないらしい。それは気分と関係なくやってきて、自由を奪うという。花粉症や喘息の発作がコントロールできないように、精神病も突然降ってくるものらしい。それでも喘息には気管拡張剤があるが、精神病には劇的によく効く薬というのはないみたいだ。過去のトラウマといったって本人が忘れてるものもあるだろうし、それを直視してしまったら悪化する場合もあるのだろうし。見ていてほんとに気の毒である。遺伝的であるところも可哀相で。自分で自分をコントロールできないのはさぞかし苦痛だろうなと思う。
多分、新しい後天的器官や考え方、認識を自分で創出するしかないのかなと思う。衝動を流して別の物に昇華させることができるようにするとか。そういったケアをする医者とか人ってまだまだ少ないんだろうな。

子供なのに、そういう発作を持っている人を見るとさらに心が痛む。なんかコインロッカーベイビーズみたいで。

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