1年に3回

年に3回くらい私には特異日がある。特異日、というと10月10日みたいに「必ず晴れる日」を思い浮かべる人もいると思うけど、私の場合、単に「ラッキーな日」なのである。だいたい私という男はとことん運が悪く出来ているため、毎日ロクなことがないんだけど、今日は違った。そう、朝一番にキリリと晴れた秋晴れの空からして清々しかった。私は雨が大嫌いなので(ただし出かけたくない時、読書をしたい時は好きなのだけど)、今日の抜けるような青空、そしてもこもことした白い雲は何ともいえず心を晴れやかにするのだった。
実はいろいろと仕事で問題点を抱えていたのだけど、その青空に助けられてなんとかごまかした。っていうか、人を頼る仕事ってほんとに辛い。業務委託はそいつの腕をよく知ってからやるべきだとあらためて思った。口ではなんとでも言えるんだけど、やらしてみらたスカ。なんでオレがフォローしてるんだ!オレは忙しいんだ!ヤンキースだって気になるのだ!とブチブチ言いつつ、NTTから「電話料金を払え」と言われつつ、(ボーダフォン払ったばかりなのに)、スマートピットの使い方を覚え、ローソンのねえちゃんに「ロッピー使ってください」と冷たく言われつつ、まあともかく頑張ったのである。3時には全て終わり、ここんとこしっくりこなかった髪形もわりと決まって、いざ行かん、取引相手のところへ。
んでもってあちこち挨拶回りしてると、方々の女の子から声をかけられる。なんせ女の多い職場なのだ。だけど、今日はやたらにモテる。どうしたことだ?
んで、仕事もうまくいき、帰り際に秘書課のMちゃんと会ったのである。
Mちゃんには彼氏がいる。しかし可愛いのだ。この世のものとは思えないくらい。小倉優子を3倍くらい可愛くしたような感じ。
ふとしたきっかけで一緒にメシを食ったことはあるんだけど、その時は話の最初の方から「彼氏がいる」という話をふってきた。かつてのイケイケの私なら「私をその彼氏から救い出して、高橋サン(はぁと)」と脳内変換するところであるが、最近の私はイカイカヌなので、単に「手を出すと非常に面倒くさい」と普通にアウトプットされる(笑)
それはともかく、彼女は可愛いだけではなくて芸術的な才能がある。バイオリニストなのだ。なんとなくそういう世界の人って私は非常に親水性がよくてなじむのだけど、彼女も例外ではなく、あの懐かしい芸術的精神飛躍世界の瞳をしていた。なんていうかお互いに異世界のところでわかりあえるというか。その異様な馴染み感覚が快くて、そしてお互いに声に出さなくてもわかる感覚を楽しみつつ、久しぶりに仲良く話した。ああ快い。同じ言葉をしゃべる人よ。最近会う人の多くがヒヤリとする感触の人だったので、よけいに暖かく懐かしかった。血が通う感覚。ビバ!
そういえば昨日の夜夢に出てきたなじみの女性(残念ながら今ではコンタクトがないけど)と夢でセックスしたけど、あれがよかったのかもしれない。やはり芯の通った愛あるHは良い。自分を大切にするセックスだ。まあ夢の中の話なんだけど。
非常に多くの精神的軋轢と傷のダメージにより、私の器官の大半は仮死に陥ってるが、たまにはババンと自分の声を聞いてやる必要がある。今日は特異日だったのでわりと調子良かったんだろう。
もうちょっと回復したらキチンとしよう。いい加減つけこまれるのもイヤになってきているし。
みんなそれぞれの道を行けばいいのだ。

日記才人投票