ピスタチオの女

外に出て空気を胸一杯に吸い込むと、春の香り。花粉混じりなのだけれど、やはり空気がウマイ。寝てても安らかな気持ちになる。そのままずっと寝て痛いけど…そんなわけにはいかないんですねぇ。夏に向けて頑張るぞー。
というわけで、先日、飲み会で恋愛について語っていたところ、目下ラブラブのOちゃんがこんなことを言い出した。
「でもつきあってると、だんだんイヤなところが見えて来るんだよねぇ」
と。周りでウンウンと頷く女達。さらにSちゃんが
「本性がわかるまでが大変ね。それをむいていくのが面倒だから付き合わないってことあるし」
とのこと。それを聞いてポンと思い当たった。
そういえば、最初は反応が悪くても付き合ってるうちに仲良くなって行くケースもあるな、と。というのも、私は最初から中身が見えている女性とばかり付き合うので、そういう「むいていく作業」というのをほとんどしたことがない。(衣服なら…略)。フランクでわかりやすい人が好きなので、そういう皮につつまれた女性とはあんまりつきあってない。
でも思った。もしかしてイイ女とは皮つきの女ではないか、と。
たしかに剥き出しの女性はわかりやすいし、食いつきもいい。しかし、それは男たちにとってハードルの低い女ではないかという懸念である。皮に包まれている身は守られているが、剥き出しの身には、かじられている跡が多いような気もする。そう、ピスタチオのように固い女、箱入り娘こそ、中身はおいしいんではないか、と。
回想してみると、確かに防御の強い女とつきあった際にはたいがい、「なんだよ、本音をちっとも言わないじゃないか」とサッサと別れた覚えがある。もしかして、そこでむくべきだったのか…!
でも逆に、最初から皮をかぶってるなんて卑怯だとも思う。言いたいことは言えばいいじゃん、みたいな。だから、
「高橋さんって、言ったことをそのまま取る人なのね…」
なんて言われることもある。この話をその飲み会でしたら物凄く笑われたが、やはり俺が悪いのか? オレはものすごーく人の話を信じてしまうので、そんなこと言われたって知らんっちゅーのである。そのまま取って何が悪いんじゃー(T_T)
なんかそういう「むいていく作業」ってどうも非生産的と言うか無駄というか、イヤなんだよねぇ。でも「むいてからがおいしいのに!」と言われるとそういうもんかなぁとも思う。たいがい一目惚れタイプの私としては、そういう探り合いみたいなのは苦手なんだけど。
でも、苦労してむいてみて、虫食いとか、痩せた実だったらどうするんだろう。いったい誰が責任を取ってくれるのか。スイカみたいに叩いてみるわけにもいかないんだろうし(笑)
こうなったら、オレも皮をかぶってみるか? いや、全然下半身は関係ない話なんですが。

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