尾崎豊トリビュート

そもそもトリビュートは好きじゃないんだけど、散髪屋でたまたま流れていた桜井の「僕か僕であるために」を聴いて誘惑に負けてしまった。やっぱり好きな歌手が尾崎を歌うならそれもアリかなぁと思って。んで、速攻でHMVに駆けつけてCDをゲット。んで、今CDラジカセで鬼リピになってるわけですが。
いんやー、いいよ。
桜井の他にもヒッキーもいるし(「I LOVE YOU」尾崎が歌った時と同じ17歳の時のテイク)、大森洋平もいい。岡村靖之の雰囲気は好みじゃないんだけど、きちんと自分の土俵で歌っていてナイスだなと思った。これぞトリビュートか。
そして槙原のForget-Me-Notがもう死んだ。イイ!たまらーん(T_T)
Forget-Me-Notは尾崎の歌の中ではどちらかというとマイナーなんだけど、私はベスト3に入るくらい好きなんですよね。満足。
あと、街路樹とか闇の告白とか後期の歌はあんまり聞き込んでなかったんだけど、今回改めて歌詞を見ながら聴いてるとしみじみといいんですね、これが。
たとえば街路樹では、

「踏み潰された空き缶の前で立ち尽くしていた
 俺は4時間も地下鉄の風に吹き上げられていた
 昨夜見た夢の続きを見ていた」

なんて出だしなんか、さりげないけどもう最高。神ですねこれは。教祖どころではないよと。泣く。


それにしても可哀相な死に方だったなぁ、尾崎。結局、彼は安息とかを味わえなかったのかもしれない。いつも何かの壁に跳ね返されてるような。
ロックスターは早死にする。でも私は、ボブディランのようにふてぶてしく長生きするような歌手も好きだ。ストーンズもそうだけど。生きろ、というメッセージがこめられていていい。
でも尾崎の哀しみは、学生の頃、辛い境遇だった自分をずいぶんと慰めた。誰もわかってくれない寂しさのようなものをちゃんと共有してくれてるような気がして。
釈放後、なんかの歌の番組に出て、凄く浮いてて、でも歌い始めたら、まわりの奴らなんか、失礼だけどほんと雑魚に見えた。温度が違う。そして世界が違う。そこには生きざまというやつがあったなと。ぬるくなかった。
一度でもいいからライブ見に行きたかったな。

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