プレゼント・ラプソディ

もうすぐクリスマス、ということでプレゼントを買いにデパートへ。幸いというか、残念ながらというか、そんなに深くお付き合いしてる人はいないので、プレゼントもそんなに高価でないものである。毎年軽くデートする何人かくらいには送っているので、「今年はアレにしよう」という目算を立てながらお買い物。毎年だいたい似たようなものがプレゼント売り場に並ぶから、選ぶのは簡単である。
いろいろと物色してるうちに、アクセサリーやマフラーのコーナーで思い出す。前にあんなやつ送ったよなぁ、とか。でも不思議なのは、贈ったプレゼントのことは詳細に覚えてるけど、誰に贈ったのかは忘れてしまっていることだ。あの白のバーバリーのマフラーやプラチナのピアスや、財布、クマのぬいぐるみ…。心をこめて贈ったものもあったけど、今はもういない。さよならだけが人生さ、という感じでちょっと淋しくなった。みんなどこへ行ってしまったのだろう。
でもまあアクセサリーや小物とかはずっと使えるし、私のかわりに活躍してくれてたらいいな
と思う。贈り主のことは忘れてしまってもいいか…。こっちも忘れてるくらいだし。
それは流れ星のように一瞬だけ輝いたものかもしれない。そして宇宙の虚空に消え。
でもなかなか強く輝いていたよなと思う。
そして焦ってばかりのスピード違反の恋だったんだろうなと思う。

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