カフェーの夜 / 孤独になる覚悟

ゴッホの「カフェーの夜」(http://art.pro.tok2.com/G/Gogh/goh02.jpg)を衝動買いしてしまった。(夕べのカフェとかカフェテラスの夜とか呼び方は様々)といってももちろんオフセットコピー版だけども、これがなかなかいい。既に「星の輝く夜」(http://art.pro.tok2.com/G/Gogh/goh18.jpg)は持ってるんだけど、「カフェーの夜」も超お気に入りの作品なのだ。あとアルルのはね橋(http://www.festa-net.com/gogh4.htm)とかオーヴェールの聖堂(http://art.pro.tok2.com/G/Gogh/goh05.jpg)が揃えば完璧に近いんだけども(笑)
ちなみに自画像とかひまわりとかはちっともいいとは思わない。そういうのって相性かもしれないけど…。
で、「カフェーの夜」である。なんといってもブルーの夜がいい。「星の輝く夜」が煩悶うずまくハードロックのような絵なら「カフェーの夜」はバラードだ。落ち着いたタッチで静かなほんのりとした優しさを感じられる。と、同時にその裏にあるすごい煩悶が感じられる。恐ろしい煩悶があるからこそ、このような静寂で優しい絵をかけるんだと思う。それは煩悶から逃れ出て、息つぎのために顔を上げたほんの一時の安らぎのようなものだと思う。そのような限定された、けれどもささやかでとっておきの平和のようなものをこの絵からは感じるのだ。ホッとする感じをこの絵からは受ける。この絵を見ていると少しずつ自分の中の磨り減ったものが、デフラグをかけたように少しずつ修復されて行くように思う。ゴッホはいい奴だ。

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武士道は死ぬことと見つけたりというけど、それと似たようなことは一般庶民でもよくあると思う。相田みつをは「かっこよく自分を見せたいという気持ちがなかなかなくならない」と言ってたけど、自分が助かろうとすると、ロクな結果にならない。自分の決めた範みたいなものを曲げて、演技してはいけないと思う。例え自分をみせることで孤独になるとしても。
この前、AB型の友人に話を聞いたら「私は一人になるのが大好き♪」とか言ってた(笑) 俺は1人でいることは多いけど、実は淋しがりやだったりする。でも一人になるのを恐れて演技してるから、かえって一人になっちゃうんだろうな。孤独になる覚悟をしてまっすぐにあたっていこう。

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