シャーク堀口

この前終電逃して久々に漫画喫茶に行ったんだけど、いい漫画ないかなぁと探してたら「がんばれ元気」を発見。ごっそり持って個室にこもる。
よくよく考えてみたら、昔見たのはテレビのアニメ。原作は読んでなかったんですよね。
読むにつれて蘇る記憶。元気のお父さんは、シャーク堀口という努力型のボクサーで、元気と二人暮し。お母さんは早くに死んでる。で、シャーク堀口はつらい減量に耐えて、なんとか勝とうとするんだけど、元気の前で奮闘しつつも負けてしまう。
で、試合の終わった後、頭を強打しているのに病院を抜け出して、元気をつれて遊園地に行くんですよね。
もうここらへんで涙腺が…。・゜・(ノД`)・゜・。
ベンチで二人並んでるシャーク堀口と元気。で、座ったままシャーク堀口は死んでしまう。小さいのに両親を失ってしまう元気…。それでも健気に頑張っていくんですが。
読みながら漫画喫茶のティッシュで目をこすりつつ、昔のことを思い出しました。あのアニメを見てた当時、自分には父がおらず、父親というのはシャーク堀口みたいに優しいんだなと思ってました。強くて優しくて。母は父が死んだと言ってたので、かなり妄想というか願望交じりの父親像でした。
ところが! その後実は父が生きていて、しかもロクデナシだったという現実に幼い高橋の妄想ははかなくも打ち砕かれるわけですが、まあそれまではいい父親像だったですね。わりと子供の頃は貧しかったけど幸せだったなと。あのマンガ時代が自分を支えてるのだろうなと思います。ブラックジャックとかドカベンとかキャプテンとか。ああいうきちんと魂のこもったマンガ家はグッドジョブですよね。

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