鍼灸師

かつてのバイト先の友人が国家試験に合格して鍼灸師になったという。それは良いではないかと、早速呼んでみることにした。
私はマッサージ好きである。うら若い頃はそちらのマッサージも大好きであったが、このところはめっきりそういうのには興味がなく、体のマッサージの方がイイ。もはやジジイである。ウルフくん終了である。カワイイ女の子に暗に誘われても「ちゃんと帰るんだよ」と笑顔で送っちゃうくらいに枯れているのである。もはや松尾芭蕉である。草の戸も住み替わる代ぞひなの家、である。三里に灸据えるため友人はやってきた。

さて、ますば按摩から。彼曰く、「人の体には365のツボと12の経絡があるんですよ」とのこと。それをいろいろと押していくらしい。料金は4800円/hと出張としてはまずまずリーズナブル。うまければ何度も呼ぼうと心に決めていた。マッサージはちぇりさんがうまいのだが、いかんせん、ラクーアに囚われの身なので、揉まれたくなった時に揉まれるのがなかなか難しいのである。風呂かが恋しくなった時に逝く感じである。

さて、くだんの彼だが、ぎゅうぎゅうと押されるツボ。なかなかいい心持ちである。
「いやん、そこ…」
と心にかみ殺しつつ(彼は非常に真面目な人なのでそういうギャグは引かれる)、もまれまくり。肩甲骨の内側が気持ちいい。整体の学校は3年制で、学費はトータル450万もかかるんだそうな。自分でもちょっとやってみたいなぁと思ってた私はそれを聞いて0.2秒であきらめた(笑)
あと、出張するのになんで車に乗らないか聞いたら「指やっちゃったらおしまいですからね」とのこと。なるほど、450万の元を取るまでは安全に行かねばということらしい。
彼は去年子供が出来たそうで、バイトと鍼灸師のかけ持ちをやってるらしい。大変であるが、楽しそうでもあった。私のように一人身でブラブラしてるとほんとに楽なのだが、家族を持ってきちんと何かを作りつつあるのもエライし格好いいなぁと思う。開業と出産祝いでささやかながらご祝儀こみの料金を支払った。揉まれる側のプロとしては、マッサージはまだまだ未熟だけど(真のマッサージは心まで揉むものなのである)頑張って欲しい物だ。

んで、最後に花粉症に効くというツボに針を打ってもらった。蚊のくちばしのような細い針で刺されても痛くない。そして刺してるとじいいいんと痺れてきていい感じに。その場ではプラシーボ効果もあってか鼻が通ったようだった。ほんとに効くなら毎日打つんだが…。

今度さらに効くという灸もやってもらうかな〜。

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