一撃

4月にオープンした近所のおにぎり屋さんが良かった。値段は190〜230円と少々張るものの、おにぎりがやたらうまいし、お茶漬けメニューも充実している。なんてったって海苔がいいものを使ってるしネタも新鮮。こりゃ健康にいいわいと喜び勇んで毎日通っていた。

しかし不安なこともあった。やたらと客が少ないのである。そのおにぎり屋はWINSのそばにあるのだけど、日曜G1レースのある昼時だというのに、目撃した中では最高でも3人しか客がいなかったのである。店の内装も凝ってるし、店員さんも真面目。しかし客がいないのである。昼時に空いてるのは便利でうれしいんだけども…。

多分、値段が高すぎるし、高級おにぎりを好むという高尚な人が少ない田舎なのが原因と見た。現に、新宿駅西口地下のおにぎり屋は繁盛している。しかし、その近所のおにぎり屋はいつまでたっても客が増えなかった。店の奥では転調の奥さんらしい人(20台)が頭を抱えてるのを見てしまった。本当のところ、いろいろとこのグルマン高橋がアドバイスしてあげたかったのだが、いかんせん奥手だし失礼に当たる気がする。会計する時にさりげなく「おいしいですね。(つぶれないで)頑張ってくださいね」と声をかけるのが精一杯であった。

そして次の日、朝飯を食べにいってみると「都合により閉店します」という貼り紙がヒラヒラと揺れていた。おい…_| ̄|○ 4月オープンの店がGWを待たずに潰れてしまったのである。ギリギリの資金だったのか。撤退の速さは傷を広げなくて良かったんだろうけど、夢が一撃で潰れるのを見た瞬間だった。

最後の日、味噌汁をサービスしてくれたのは何か含むところがあったんだろうか。とにかく、これだけは自信を持っていえるけど、あの店の全メニューを制覇したのは私だけであろう。うまかったのになぁ。
小学生にアンケートを取ると、女子の一位は「食べ物屋さん」なのだそうだ。でもいいものを売るだけではうまくいかない時もある。世の中は厳しい。

ところで、先日書いたヤっくんが門前にたむろしてるラーメン屋さんだが、最近ヤっくんの座る場所が蓮向かいの何もないところに移動した。告げ口が効いたのだろうか? それはともかく現金なもので、急に客が増えた。まあ、おいしいからねぇ。でもおかげで私まで並ぶハメになった。私が行く時にはちょっとやーさんに巡回して欲しいな、なんて思うのはやはりワガママなんだろうか(笑)


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