下賎なる者よ

それは汝なり。
どうも、エラそうに振舞おうとして困る。所詮は芥程度のもの。気張るとよくないらしい。
成功したいと思う反面、失敗を願う気持ちがどこかにある。うまくいきすぎたらどうしよう、みたいな。底辺にい続ける方が、一度持ち上げられてから底辺に叩きつけられるよりもいいからだろうか。
よくわかっている。多分、気が小さいのだと思う。

最近、釣りに凝っていて、久々に釣りキチ三平を読んだ。・・・余談だが、最近、釣りキチの「キチ」が表現上ヤバイというウワサがある。アホであると思う。そういうとこ気にする方がキチなんとかであると思うのだが…。

まあ、それはともかく、ある話でビッグフィッシュを釣りたいという外人が三平の家に訪ねてくる。それまで5メートルのピラルクーを釣ったりしていて、日本でもビッグフィッシュを釣りたいのだと言う。
三平は一平じいちゃんと相談して、タナゴ釣りをさせる。タナゴというのは5センチくらいの小さな魚だ。
「どこがビッグフィッシュなんだ」
という外人に対し、三平は
「とても細かい仕掛けてこんな小さい魚を釣るのもビッグフィッシングだ」
てなことを言う。タナゴ釣りは日本人ならではの精密な釣りで味わい深いのだ。件の外人もタナゴ釣りに夢中になる。
なかなかいい話だなと思った。

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