初恋の

人が久しぶりに夢に出てきて、電話で話をしていた。電話をしている場所は今はなき実家の懐かしい木の階段の上で、織田裕二の話をしていた。なぜに織田裕二?(笑)
しかし途中で気づいてしまった。ああ、こりゃ夢だなと。他のどんな夢でもなかなか気づかないけど、この夢だけは気づく。こんなことあるわけないと。それだけ失ってしまった哀しみが心の隅々まで、魂の奥底まで刻み込まれているのだろう。
で、できるだけ電話の話を続かせようと頑張ったけど、いつの間にやら目が覚めてしまった。
そしてふと気づいた。あれは本当に物凄く楽しかったんだなと。それまでのクソみたいな人生に比べると、もう天と地の差で、初めて生きてて良かったというレベルになったのだと。白夜行でいうなら、泥の中の白い花のようなものだった。
でもその後はやはり依存しすぎて相手を疲れさせてしまうわけだが…。相手にとっては迷惑なだけの存在だったのかもしれない。そんなにしてもらったのに何も返せなかったなと悔しく思う。結局のところ、自分の素地は、嫌っていた両親と同じレベルなのだろう。遺伝子にはなかなか逆らえない。自分勝手でヤな奴なのだ。おまけにアホで世間知らずだった。今では世間知らずじゃないけど、アホなところは変わらないな。そういう意味では、彼女の人生から早めに退場して良かったか。
多分、今じゃ結婚して子供もいるんだろうな。ダンナがうらやましい(笑)
まあ、夢の中だけでいいから引き続き会わせてもらいたいな。