シフト / 網膜色素変性症とは?

本格的に春の日和。何もないライトブルーの空を見ていると少し切なくなる。その追憶が何なのかさえ忘れてしまったけど、それが心を騒がせる。その記憶は遠くで波の音を響かせるだけだ。
とにかくシフトしなければ、と思う。

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友達が網膜色素変性症というのになってしまったらしい。治癒が難しい、というか今のところ無理な病気で、視野が徐々に狭まり、失明の危険もあるらしい。その子にはラブラブの彼氏がいるのだが、その病気がわかって別れようかと考えているらしい。その病気は遺伝性のケースもあるものなので。
遺伝する確率は10%くらいのようだけど、はたして自分がその立場になったらどうするかなぁと考える。やはり身を引くか。子供無しで…というのも選択肢なんだろうけど、それが妥協ならはたしてどうするべきなのか。多分回答のない問いだ。そういう場合はやはり強選択しかない。

その病気は発動時期もまったく未定で、下手したら胎児の段階ですでに進行してる時もあるという。せめて20代くらいまで問題なかったら、医学の進歩でなんとかなりそうなんだけど…。
しかしそういう病気になるとどうしても自分を卑下してしまいがちである。それは避けなければならないだろう。人は多分、与えられた状況でなんとかしなければならないし、自分を攻撃した時点で敗北が近づくからである。
それにしてもその子は凄くいい子で、頑張り屋さんなのに、タチの悪い病気になっちゃうとはなぁ。もっと悪い奴に災いがしこたま行っても良さそうなもんだけど。
今のところ進行を遅らせて、様子を見るしかないみたいである。