ライン

週末かけてじっくりと自分の中にもぐって行く。置きざられた遺恨のようなもの、泣きたい感情なんかを整理して自分の中に認めて行く。作用に対する反作用な物をきっちり咀嚼しないと、虚しさに飲み込まれる。満たされなかったもの、報われなかったものなど。それは膨大な数に上る。それは記憶だけが失われ、澱のように溜まるものがあるが思い出せるものは少しずつ解きほぐして行く。酷くダメージを受けていて、心を開いて慎重に作業していると、電話の呼び出し音にすら神経が跳ね上がってバタバタ暴れるくらいに繊細になっている。

各所で、自分がまっすぐだったかどうかを考える。まっすぐに思った結果なら、それが悪いものであれ、なんとか収まりはつく。人には依存せず、自分の中で咀嚼する。何かしてもらえればラッキーの範疇。きっちりとわかりあえて信じられるというのは稀である。もしかしたらそれは幻想なのかもしれないけど、あると信じている。

その中で、正しいと思えるラインを探す。それはきっとある。そのラインに沿えば生きられるはずである。遅ればせながらなんとなくやり方はわかった。
虚数空間の中で雪崩のように押し寄せる哀しみは続くけれども。
急がず騒がず熟成させる。