エンディングロール

ジムでもくもくと走りながらiPodを聞いていた。


 古い遊園地の観覧車から見慣れた街見下ろし
 ほら今日までの僕らに小さくエールでも贈ろうか
 目を瞑っても消えない光君の心に見つけた
 すぅーっと優しく弧を描いて頬をなでてく箒星


頭の中でふと映画のエンディングロールのように思い出が流れた。
出演者が下から上へと流れて行く。
終わるなよ!と思う。本当にいい映画が終わるのが哀しいように、エンディングが辛かった。しばし泣きそうになる。
志半ばにして死ぬ瞬間というのがこういうものかもしれない。無念のうちにそれは去って行く。
まだミスチルはきついなぁ。生活の様々なところに思い出は食い込んでいる。どこを見ても。
しょうがないから目を瞑る。
でも目を瞑っても消えない光。
そして箒星はもはや宇宙のはるか彼方。