喪失のクレッシェンド

眠っていたら奇妙な不安感、心細さを感じた。これはなんだろう、と考えていたら、多分喪失感なんだと気づいた。処理し切れていない感情。もはや知覚すらしないレベルだったけど心の中にはしっかり残っていた。泣くべきなのかもしれない。遠い自分の声。
激流の舞台で、奥の方に弱い自分がいる。彼は出てこられず、儚い呼吸をしている。
ずいぶん時がたつ。